第9回日本救急救命学会学術集会 開催のお知らせ
大会名:第9回日本救急救命学会学術集会
会長名:中川 貴仁(弘前医療福祉大学短期大学部救急救命学科 准教授)
日 時:2023年10月28日(土) 9:00-17:00(予定)
会 場:青森県弘前市扇町二丁目5 弘前医療福祉大学4号館
テーマ:『救急救命士の「臨床」「教育」「研究」を考える』
~変革の時代に備えるために~
開 催:ハイブリッド開催(対面・ウェブ)
演題募集期間 2023/6/1(木)〜6/30(金)
参加登録期間
①事前登録期間:2023/9/1(金)-10/20(金)
②通常登録期間:2023/10/21(土)-10/28(土)
学会参加費
①事前登録:会員3,000円 非会員5,000円 学生無料
②通常登録:会員5,000円 非会員7,000円 学生1,000円
※学生:学生を本業とする(職業を持たない)学生が対象で、社会人学生・大学院生は除く。
会長挨拶
この度、第9回日本救急救命学会学術集会を2023(令和5)年10月28日に青森県弘前市で開催できることを大変嬉しく思っております。
東北地域での開催は2016(平成28)年第2回大会を福島県郡山市で開催して以来となります。9回目を迎える本学術集会ですが、その始まりは症例検討会からであり、その参加者も10数名であったと記憶しております。その後は、日本臨床救急医学会学術集会開催に併せまして、同会場の一部をお借りしての開催であり、今や定着した学術集会単独開催へと少しずつ少しずつ進んできたところであります。
第9回学術集会のメインテーマを『救急救命士の「臨床」「教育」「研究」を考える~変革の時代に備えるために~』としました。刻一刻と社会情勢が変化している現在において、コロナ禍による医療の在り方も大きく変化しています。2021(令和3)年10月に救急救命士法が改正され、救急救命士にも求められる分野がより高度専門化されていくと考えられます。このような変革の時代に「救急救命士の学問」構築の根幹となる3本柱である「臨床」「教育」「研究」について、各分野で活躍する学会員の皆様をお迎えして学術集会の場で議論したいと思います。
コロナ禍の影響で、幸か不幸か「web開催」「ハイブリット開催」という方法を手に入れることができたことにより多くのメリットを享受してきた我々でありますが、デメリットも痛感しております。モニター越しで会っていた救急救命士仲間と以前のように対面で語り合う場が失われたことであります。画像も音声も精度が高く何ら不自由はありませんが、相手の話す言葉や仕草に秘められた想いや空気感までは伝わることは難しいでしょう。今回の学術集会は大都市圏での開催ではありません。どうか、「青森県は遠いからweb参加だな」とは言わずに是非ともお越しください。10月の青森県は今シーズンのりんご各品種が出荷される時期でもあります。また、少し足を延ばせば十和田湖や奥入瀬渓流の紅葉が待っております。学術もお仲間との再会も観光も実り多いものとなりますよう最善を尽くす所存です。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
第10回日本救急救命学会学術集会 開催のお知らせ
会長名:竹田 豊(企業警備保障株式会社,元出雲市消防本部)
テーマ:『救急救命現場の「コミュニケーション」を考える』~伝承,そして,発展~
会 場:島根大学医学部臨床講義棟(島根県出雲市塩冶町 89‒1)
日 時:2024 年 10 月 19 日(土)10:00~18:00(予定)
開 催:ハイブリッド開催(対面/Web)
このたび,第 10 回日本救急救命学会学術集会を出雲において開催できることをたいへん嬉しく思っております。旧 暦の 10 月は全国的には神無月ですが,ここ出雲には全国八百万(やおよろず)の神々がお集まりになり,すべてのも の・こと・人との縁を結ぶ話し合いが行われることから「神在月」といわれています。また,出雲大社の主祭神だいこ く様(大国主大神)は,傷ついた兎に治療をした日本神話「因幡の白うさぎ」でも有名ですが,このことから日本の医 療の神,医薬の祖ともいわれています。その出雲において日本救急救命学会学術集会が開催されることは,非常に意義 深いと感じております。
第 10 回学術集会のメインテーマを『救急救命現場の「コミュニケーション」を考える』~伝承,そして,発展~と しました。救急救命士制度が始まり 32 年。それぞれが傷病者と,ほかの医療従事者と,そして同僚とコミュニケーショ ンをとるなかで取得したスキルを整理し,救急救命士のコミュニケーション学として構築,そして教育につなげなけれ ばなりません。また,救急現場と医療機関とのコミュニケーション(情報伝達)も,口頭のみの伝達から始まり,観察 カード(シート,搬送表など)というペーパーのツールへ,そして ICT(information and communication technology, 情報通信技術)を活用したコミュニケーション・ツールに発展をしようとしています。 コロナ禍においては,一般社会でもコミュニケーションが大きく阻害されてきました。現在,アフターコロナに向か い社会が動き出しています。出雲の地において,これまで Web 上の画像や音声だけでは伝わらなかった,お互いの救急 救命に対する熱い気持ちを共有しようではありませんか。
島根県は遠方ではありますが,10 月は神在月,縁結びのシーズンです。学術集会参加者の皆様に良縁が訪れますよ う,また,新たな救急救命の息吹が吹きますよう最善を尽くす所存です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。